2022シーズン アルビレックス新潟の「強さの要因」を探る
―今季、快進撃を見せたアルビですが、ここからはOBの野澤洋輔さんにアルビの強さの秘密をうかがいます
【野澤洋輔さん】J1昇格とJ2優勝できた要因というのは、たくさんあると思うんですけれども、僕なりに今年は『勝負強さ』が際立っていたなっていうふうに思うんですね。今シーズン、先制点を挙げた試合は負けてないんですよ。
―すごいですよね。
【野澤洋輔さん】先制した試合できっちり勝つと。相手に点を取られる前に2点目を取るといったところとか、あとは逆に、アウェーの山形戦みたいに先制されてたけれども追いついて試合を終えることができた。
ここら辺の『勝負強さ』が昨年よりも一段と強くなったなって思ったんですけど、お2人はどうですか、勝負強さについては。

【伊藤涼太郎選手】僕は今年来たばっかりですけど、すごい勝負強いなと思ったし、やっぱ、ちょっと負けそうだなって思うと、今言ったみたいに山形戦とか、それこそホームの徳島戦。やっぱ、ああいう試合を引き分けにできたっていうのは、本当にチーム全体の総合力がすごい高いからこそだし、そういう試合があったからこそ、今こういう結果に結びついたんじゃないかなと思います。
【野澤洋輔さん】1対0で勝った試合もありましたもんね。
【小島亨介選手】そうですね。ありましたね。
【野澤洋輔さん】キーパーとしてはやっぱり、1対0で勝つ。そこは勝負強さを見せるところですからね。
【小島亨介選手】もう気持ちいいですよね。最高ですよ。
―今シーズンは「3対0」や「2対0」というゲームも多く、本当に失点も少なかったなと思うんですけれども、そこも勝負強さに繋がるのかなと思いました。

【野澤洋輔さん】展開が不利にならないというところ、先制をするまでゼロで抑えることがすごく大事ですし、先制点を決めた後に、相手に追いつかせないように失点を抑えて、そして攻撃で追加点を取る。相手にダメージを与えるというところが今年はすごくよかったなと思います。
―今シーズンを戦ってみて、小島選手は精神面で、去年と比べて何か変化とかはありますか。
【小島亨介選手】『我慢強くなったな』っていうのは感じます。もちろん試合の中で苦しい時間帯もあるんですけど、攻められても、みんなでしっかり我慢強く守ろうっていう共通意識があるので、それを信じて戦った結果が、結局試合を終えたら勝ってるという感じだったんで。
ーどうやって精神力の強さが根付いたのでしょう。やっぱり監督の存在は大きかったりするんでしょうか?
【小島亨介選手】かなり大きいと思いますよ。選手にかける言葉とか、かけ方とかも含めて、本当にモチベーションが上がりますし、やっぱり『最後まで諦めない』っていう気持ちが出ます。
―伊藤選手は監督からかけられた言葉で、何か印象的な言葉はありますか?
【伊藤涼太郎選手】『目の前の敵が最強の敵』みたいに、本当に名言っぽいことをミーティング中にズバズバ言うんで。正直、ちょっとミーティングって眠たくなることってあるんですけど。でもリキさん(松橋力蔵監督)のミーティングは心に刺さりすぎて眠くならないっすね。
―一言一言ボキャブラリーの豊富さがあって、取材をしていても、ぐっとくる言葉があるなと思いますね。