「食べ盛りで運動をやっている子がいるので、モリモリ食べるということなので、ちょっとお腹にたまりそうなものを入れてあげたいなって。“喜んでくれるかなあ”と思いながら、詰めていますね」

こう話すのは、新潟県フードバンク推進協議会の山下浩子理事長(56)です。
協議会は、県内26のフードバンク団体とともに活動しながら、企業や個人から寄付された食料品を支援を求める家庭へつなぐ“橋渡し”をしています。

スタッフはボランティア。寄付金や国の補助金などを頼りに運営していますが、どうしてもぬぐえない“心配事”がありました。

県フードバンク推進協議会 山下浩子理事長(56)
「ウイルス禍が明けてからかな、寄付は確実に減ってきているなというのは実感していて、ようやくつないでいるなという感じは本当にする。ギリギリセーフみたいな…」

寄付によって成り立っているフードバンク。
助けを求める人が増える一方で、支援物資や配達代の調達が追いつかなくなってきたのです。