東日本大震災で液状化現象の被害を受けた千葉県浦安市では、住宅を囲むようにして地中にセメント状の壁を作る『格子状地盤改良工法』を採用しました。

新潟市役所で当時の取り組みを説明した浦安市の担当者は、住民の合意形成の面でで苦労したと振り返りました。
「さまざまなライフステージの中で、自己負担金を出すのは難しいと…」
浦安市で対策工事を実施できたのは、16地区のうち1つの地区だけにとどまったということです。

液状化現象に詳しい新潟大学工学部の保坂吉則助教によりますと、それぞれの工法にメリット・デメリットがあるということです。
新潟市では専門家の意見を参考にしながら、場合によっては実験を行うなどして、今後の液状化対策工事のエリアや工法を決めたいとしています。
また新潟市は、今後の対策工事については一定の個人負担を求めることを基本としていて、住民の合意形成も大きな課題となってきそうです。