働き方の大きな変化
10時間労働になった『吉田愛宕の園』では、これまでは“入れ替わり”が基本だった勤務で、職員同士の重なる時間帯が増えました。
介護職員の重木信吾さん(36歳)は、勤務時間が変わる以前よりも“個人の負担”が減ったと感じているそうです。

「入浴や、お風呂上がりの水分補給とか、そういうのも今までは全部1人でやらなければいけなかったところが、今は2人体制で関われるようになっているので、だいぶ助かっています」
「1人でやっているときよりは密に関われるので、よりよい支援が出来ているのかなと思う」
吉田愛宕の園を運営する『愛宕福祉会』では、新潟県内に11ある特別養護老人ホームのうち7つの施設で2022年から順次、介護職員の週休3日制を導入しました。
週休2日制と比べ、年間休日が50日増えて167日になったので、月の半分近くにあたる14日が休みになるということです。

「10時間労働は、体の疲れがどう影響するかわからなかったので不安ではあったんですが、年間公休数が増え、多趣味の人は趣味にも没頭できる」
「働きながら、かつプライベートを充実させられる制度の導入になったと思う」

県内で先駆けて、愛宕福祉会が『週休3日制』の導入に踏み切った背景には、介護業界の抱える課題がありました。