「災害時の子どもたちへのケア」についてお伝えします。
子どもは災害への恐怖心や不安、ストレスなどを感じやすいため、私たちとは違ったケアが重要です。具体的にはどんなケアが必要なのでしょうか?
「防災」について考えてもらおうと、新潟市秋葉区で開かれている「とらのまき防災セミナー」です。地元からの参加者およそ30人と一緒にBSN新潟放送の吉田理彩アナウンサーも参加させてもらいました。

まずは、新潟大学大学院保健学科の住吉智子(すみよし・ともこ)教授のセミナーです。テーマは「被災した子どもたちが大人になって思うこと」。子どものころに災害を体験した人は電車の音を聞くと地震の音を思い出し、当時のことがフラッシュバックして恐怖心を感じることがあるという事例が紹介されました。大きな災害を経験した子どもはPTSD=心的外傷後ストレス障害に陥りやすくなるのです。
新潟大学 住吉智子教授
「数年後、経過してもなお“被災ストレス”というのは、ずっと持続するということも報告されています」
そこで必要なのが“子どもならでは”のきめ細やかな支援です。