全国の酒蔵にいま迫っている大きな危機が「一升瓶の不足」です。秋田県横手市の酒蔵は瓶が手に入らないため、貯蔵していた酒を一度あけて瓶を再利用する「苦渋の決断」をしました。このほかにも多くの酒蔵が瓶が足りずに出荷数が減り、売り上げが落ち込んでいます。この危機をもたらしたのはコロナ禍による日本酒の販売の落ち込みでした。

地酒と一緒に新鮮な海産物で晩酌。青森市のこちらの店には県内外から多くの人が訪れ、一升瓶からなみなみとついでもらった升酒を楽しんでいます。

※来店客は
「一升瓶はいちばんおいしく感じる」
※居酒屋六兵衛 松森利光店主
「(良さは)一升瓶の存在感。四合瓶に比べればドンとしていて、そういうところだと思う」

卓上では一升瓶からなみなみと注がれる日本酒

こうした地酒にいま影を落としているのが一升瓶の不足です。国内外で人気が高い八仙を始め、数々の銘柄を醸造している八戸酒造。一升瓶の不足で苦渋の判断を余儀なくされました。

八戸酒造