※八戸酒造 駒井伸介常務
「緑の瓶で商品化していたものを、緑の瓶が入ってこないということで、茶色の瓶に瓶詰めして商品として出しています」

緑色から茶色の瓶へ変更した八仙 日本酒にとって瓶の色はブランドイメージの一つだが

去年11月から始めた瓶の色の変更。ブランドイメージにも関わることですが、八戸酒造は欠品するくらいならばと手に入る色の瓶で出荷を継続しています。それでも確保できる瓶の数は通常より2割近く少なく、出荷数そして売り上げの減少に直結しています。

※八戸酒造 駒井伸介常務
「11月、12月の繁忙期を迎えるにあたって瓶がないとなるとかなり厳しいので、不安は継続してあります」

一升瓶不足の悲鳴は全国の酒蔵で…

瓶不足は全国の酒蔵、共通の問題です。「八海山」で知られる新潟県南魚沼市の八海醸造は、一部商品の仕様を変更。一度使って再利用した一升瓶も使うようになりました。

また新潟県上越市の竹田酒造店は、SNSでこう訴えています。

※竹田酒造店(新潟県上越市)
「酒蔵、瓶が少なくかなり困っています。もちろんうちも」

秋田県横手市の日の丸醸造は、さらに危機的な状況に陥っています。

※日の丸醸造(秋田県横手市)
「瓶が全く手に入らないので苦渋の決断でしたが一部の貯蔵酒を空けて瓶を作っています。ただ、これも一時的な延命措置に過ぎません。深刻な瓶不足はいつまで続くのでしょうか…」

写真提供:日の丸醸造