成田さんはこの再開発を機に2年前、店の移転を決めました。2ブロック先にある本町はこれまでと客層が違うエリア。それでも今なお新町の味を求める客が集います。

※成田政隆さん
「いらっしゃい!毎度さま」「鍋上がります」「鍋!テーブル5番さん」「お待たせしました」

※60年通う常連客は(60年通う親子)
母「おいしい」

息子「60年通ってる千成だから、おいしいよね」
母「(息子)が幼稚園に入る前の頃、新町を歩いていると(息子が)店の前から動かなくなっていた。なんとかかんとか言って店の前から動かなかった」
息子「新町の味だよね」

※来店客は
「子どもの頃は新町にお出かけするのって特別なことで、お出かけした時によく食べた思い出がある。(鍋焼きうどんは)特別な食べ物ですよね、ほっとする感じ。店主もハートフルな人」


※成田政隆さん
「それはだまされてる、私に。すごいワイルドなんだ。怒られるんだ。みんなに」

何気ない客とのかけあいの一方で、成田さんはある決意を抱いています。再来年、2024年に千成は再開発ビルのテナントとして新町に戻る予定です。
