青森県内の優れたものや取り組みに迫るキラリ逸品。今回は縄文をテーマにした「起き上がりこぼし」です。

素材の羊毛の風合いもあいまって何ともかわいらしい商品、県内外に青森と縄文を情報発信しようと青森市の学生団体が企画しました。遮光器土偶の顔をしたリンゴや金魚ねぶた。どこか気持ちが安らぎます。これらは青森県産ヒツジの羊毛でできた起き上がりこぼし「ようもんゆらり」です。青森中央学院大学の学生団体「ディベラボ」が商品を企画し、青森県内の羊毛作家が製作を請け負って2月4日から販売しています。

※青森中央学院大学2年 ディベラボ・齋藤玲(さいとう れい)さん
「ディベラボとして県内の観光資源を使って発信できていなかったので、何か物を使って発信できないかということで(企画しました)」

青森中央学院大学 ディベラボ 齋藤玲さん

ユニークで青森らしい商品開発を模索する中で「ディベラボ」のメンバーが注目したのは、小牧野遺跡のミュージアムショップで販売されているグッズでした。

小牧野遺跡ミュージアムショップで販売しているグッズ

※青森中央学院大学2年 ディベラボ・齋藤玲さん
「小牧野遺跡で元々作っていたニット帽があるんですけど、SNSで話題になってすごくかわいいなって印象があったので。学生のアイデアを掛け合わせて良い商品が作れるんじゃないかと」

青森市郊外に位置する小牧野遺跡は2021年7月世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つで、約4000年前の縄文時代後期の遺跡です。齋藤さんたちメンバーはこの八甲田を一望できる高台の森を何度も訪れ、遺跡らしさを出せるアイディアにたどり着きました。