中華そばを提供する店主の小田桐あかりさんも元々は、この味に魅了された常連客の一人でした。

大きい肉に極太麺が見る人の目を引く 丸海鳴海の中華そば



※丸海鳴海篠田店 店主 小田桐あかりさん
「めんが太くてびっくりしました。最初は驚きしかなくてだけど軽いんですよね肉は大きいんですけど。軽いので何回も食べてるうちに食べたくなる」

元々、丸海鳴海の常連客だった店主の小田桐さん


「丸海鳴海」は、青森市内で3代にわたり営業を続け、約130年間市民から愛されてきました。しかし、店主の高齢化もあり、去年8月に惜しまれながら閉店。小田桐さんは10年ほど前にこの店と出会い、何度か通っていたところ、店主に跡を継ぐことを打診されました。


※丸海鳴海篠田店 小田桐あかりさん
「マスターが高齢なこともあってやってみない?っていう本当に最初は軽い感じでした」

常連客から弟子となり、修行を積むこと約3年。2019年12月、27歳のときに店の4代目として、「丸海鳴海篠田店」をオープンさせました。開店当初は、苦労の連続だったといいます。



※丸海鳴海篠田店 小田桐あかりさん
「めんが手打ちなんですけど失敗してお店を休んでしまったりとか、スープもお肉も全てトッピングのものも手作業なので、取り返しがつかないくらい失敗したときもあります」



小田桐さんは当初、1人で麺作りから仕込みまで担い、丸海鳴海の中華そばを守り抜いていました。そんな小田桐さんに去年、心強い右腕が現れました。店のアルバイトだった佐々木夢羽(ささき・ゆう)さんです。

※丸海鳴海篠田店 佐々木夢羽さん
「オーナーの妊娠がきっかけでその期間にだれが(店を)やるって話をしているときに私がやりますっていいました」


※丸海鳴海篠田店店主小田桐あかりさん
「えっ?てなってえっ?てなりました」

妊娠・出産をきっかけに、店を支える人がさらに増え、小田桐さんは「この味をこれからも遺していきたい」という思いを強くしています。

※丸海鳴海篠田店 小田桐あかりさん
「基本をそのまま忠実に忘れずやることと…一番古い中華そばなのでそれを守っていきたい」



青森市で100年以上伝わる丸海鳴海の中華そばは、今も若い世代に受け継がれ、愛され続けています。



丸海鳴海篠田店では、長島店のときと同じく持ち帰りの販売も行っていて年末年始の年越しラーメンの予約も今から受け付けているということです。