現代が抱えたリスクに警告「見て見ぬふりせず事件前に食い止めるべきだ」
上田教授は、治療の間、青葉被告と一定期間関わった経験などから、犯罪の再発防止につながりうる、重要な言葉を述べた。
「こんな内容で、と言ったら失礼かもしれませんが、たくさんの人が被害にあうのは理不尽で、納得がいかない。関係ない人が巻き込まれていく社会になりつつあるのではないか」
「一方で彼と4か月だけ話をしたが、きちんと関わったら、絶対とは言えないが、どこかで今回の犯罪をくいとめることができたんじゃないか。」
「いまも同じような犯罪のリスクが潜んでいる。見て見ぬふりをせず、悲惨な事件が起こる前に食い止めるべきだ」
弁護側は判決を不服として控訴した。さらに京都地裁によると、2月7日に、青葉被告自身も判決を不服として控訴した。審理は大阪高等裁判所に移る。今度はどのような「ことば」が発せられるのだろうか。(MBS報道情報局 京都支局 森亮介 國土愛珠 宮腰友理)