判決だけでは、晶子の無念は晴れないだろう

一方で、「死刑」という重い判決を聞いても、変わらない思いもあると話した。

 「これで本当に晶子が報われるのか。子どもが100%前を向いて生活していけるのか。同時にそっちの不安も正直ある。(晶子は)もっと絵を描きたかっただろうし、子どもの成長を見たかっただろうし、本当に無念だろう。青葉さん(被告)の判決だけでは、晶子の無念は晴れないだろうと思います」(寺脇(池田)晶子さんの夫)

青葉被告を治療した医師は「判決に関心ないが…」

 鳥取大学病院高度救命救急センター長の上田敬博教授は、重度のやけどを負った青葉被告を治療した。「被告を生かし、裁きにかけることが、亡くなった人や遺族のためになる」。その一心で治療を続けたという。

 治療が裁判につながったことについて上田教授は、「黙秘して一切発言をしない裁判を続けるのではないか、と危惧していたが、彼の言葉で答弁した、結審まで彼の中の最低限やるべきことはやったのではないか」と話した。

いっぽう死刑判決については、「判決そのものにあまり関心はない。驚きもない」とした。