元正榮北日本水産がアワビの陸上養殖に取り組んだのは、今から42年前の1982年のことです。
徐々に事業を拡大させ、現在では1万平方メートルの敷地に養殖用の水槽が大小合わせて300個並び、2年から3年かけて稚貝からアワビを育てています。
(古川翔太営業部長)
「(祖父は)もともと漁師をやっていて海に漁船で出てアワビを採ったりしていたんですけど、毎年すごくアワビが減ってるのを漁師なので肌で感じたらしくて、このまま採り続けてしまうと無くなってしまうと危機感を感じたみたいなんですね」

良質なアワビが採れることで有名な三陸町ですが、創業者の勝弘さんは資源量の減少に不安を感じていました。
(古川翔太営業部長)
「これを陸上でやってみたら安定してアワビを作れるんじゃないかという発想に至りまして」
当時としては斬新な発想からスタートしたアワビの「完全陸上養殖」ですが、今では規模も技術も世界的に注目を集めるまでの施設に成長しました。
しかし…