「ランキング順に危ない、と短絡的に理解することは危険」

西村卓也教授:「活断層の見つかっていない地域でも大地震がおこりうることは十分ありえます。そもそも長期評価する活断層は、原則M7.0以上の地震をおこす活断層を対象に評価しているもので、それより小さい規模の地震については考慮されていません。」

2018年の大阪府北部地震

「2018年大阪府北部地震(M6.1)のような規模の地震は対象外です。ただしマグニチュード6級の地震でも、発生場所によっては、大きな被害が出ることを、大阪府北部地震は示しています。」

 活断層のランク分けについて、京都大学の西村卓也教授は、「単にランキング順に危ない、と短絡的に理解することは危険です。条件を十分理解していただいて、データをお使いいただくのが良い」としています。

 地震調査委員会も、「日本は世界的に見ると地震活動が活発で、ランク分けに関わらずどの場所においても、強い揺れに見舞われるおそれがある」と、対策を講じる必要性を訴えています。