能登半島地震の発生から15日で2週間が経過しました。孤立状態となっている地域が今も残る中、国や自治体は2次避難を強く呼びかけています。しかし、2次避難できたのは避難者全体の6%に過ぎません。住民からは避難をためらう声も相次いでいます。

能登半島地震の発生から2週間 雪の中…自衛隊が“孤立集落”へ

須賀川拓 記者
「1月15日午前9時です。発災からちょうど2週間なんですけれども、これから孤立集落への支援に自衛隊が入るということで、我々も帯同していきます」

地震発生から2週間。陸上自衛隊第33普通科連隊が物資を届けるため孤立する小池町へ入りました。

須賀川記者
「こんにちは。こちらにお住まいなんですか?」

孤立集落に残る男性
「(孤立する)小池町です。(孤立状態の)7つの部落全部に避難せいって指示が出た」

須賀川記者
「避難のタイミングはいつ?」

孤立集落に残る男性
「いや、まだ」

須賀川記者
「(救助)ヘリが来たら避難するか?」

孤立集落に残る男性
「女房がちゃんとすぐ出られるように、きのうのうちから」

須賀川記者
「どなたも、けがはないか?」

孤立集落に残る男性
「今のところけがはないけど、気分や体調はあまり良くない」

到着した自衛隊員が、持ってきた灯油を住民に配ります。

須賀川記者
「住民の方はまだたくさんいるわけですもんね」

孤立集落に残る男性
「明日かあさってのうちに、ほとんど出て行ってしまう。僕はずっとここにいるつもり。どういう状況になるか見るのに残る。いったん出たら、なかなか戻ってこられないもんね。(集落を)出るのは覚悟いるわいね」