基礎ごと持ち上げて建物の傾きを修正する工事の際に注意しなければならないのは建物への影響です。

新潟県長岡市で地盤調査や改良工事を手掛ける『オムニ技研』の久保田宏社長は、「住宅を建てた業者との連携が欠かせない」と話します。

「普段と違う力が建物の壁や柱にかかりますので、まずはハウスメーカーさんに連絡して、どうしたらいいのか相談するのがいいと思います」

そして、気になるのがその費用。傾きの程度や家の大きさなどによって違いますが300~1000万円ほどかかるということです。

費用の工面は簡単ではありませんが、地震で傾いた住宅の地盤改良工事の費用の一部には、地震保険が適用される他、行政からの支援も受けられます。
その際には罹災証明書が必要となりますが、新潟市では「早くて今週末頃から罹災証明書の交付が順次始まる」としています。

【オムニ技研 久保田宏社長】
「行政の方でそちらの支援があれば、少しでも被災された方の負担が減るのかなと思っております」

オムニ技研ではこの「アンダーピニング」工法について、「早くて1月末から工事を始められる」としています。

一方で傾いた建物を直すには、ほかにもさまざまな方法があるそうです。
住宅を建てた業者などに一度相談してみるのがいいでしょう。