都道府県別 入浴中の心肺停止状態の発生件数

 温かいお風呂に入っているとめまいがしたり意識を失ったりすることがありますが、それによって転倒して頭を強く打ったり、お風呂に張った湯で溺れてしまったりするような事故につながる危険もあります。

 また、ヒートショックは外の寒さが直接の引き金になるわけではなく、“家の中の寒暖差”が重要なカギになってくるということです。そのため前田さんは、トイレへ行く前やお風呂に入る前にちょっと暖房をつけて暖めておき、屋内の温度差を小さくすることがヒートショックを防ぐ上で重要だといいます。そして、意外と盲点なのが脱衣所や廊下です。断熱シートやヒーターを使ってしっかり暖めておくことが大事だということです。

東京都健康長寿医療センター研究所によりますと、高齢者が入浴中に心肺停止になった状態の件数。その発生が多い都道府県は1位:香川県 2位:兵庫県 3位:滋賀県 4位:東京都 5位:和歌山県となっています。

いっぽう発生のすくないところは1位:沖縄県 2位:北海道 3位:山梨県 4位:青森県 5位:高知県の順になっています(2014年の集計)。