ヒートショックを防ぐためには?4つのポイント

 そのほか、ヒートショックを防ぐ4つのポイントをまとめてもらいました。1つ目のポイントは、入浴中の事故が多いということで『湯はり時に浴室を暖めておく』。浴室暖房もひとつの手ではありますが、お風呂を張るときに浴槽にシャワーでお湯をためると蒸気が立つので、その蒸気で風呂場を暖めることができるといいます。蓋をせずにお湯をはるのも方法のひとつです。

 2つ目のポイントは『入浴前に水分をとり、飲酒後の入浴は避ける』。これは脱水症状を防ぐためです。血流がドロドロになると詰まりやすくなります。お風呂に入った後に水分をとる人は多いと思いますが、入る前にもしっかり水分をとってほしいということです。

 そして3つ目のポイントは『入浴は41℃以下、浸かるのは10分以内』です。42℃以上になると血圧が急上昇したり、脈が速くなったりして、血栓もできやすくなってしまうため、ちょっとぬるめを心がけて長風呂はなるべく避けるようにしてください。長く浴槽に浸かりたい場合は、なるべく半身浴にする、肩まで浸からないようにするなどの工夫をしてほしいということです。

 そして最後、4つ目のポイントは、高齢者の方は特に『入浴前に家族にひと声かけておく』。もし何かあった時に駆けつけてもらえるように、異変に気づきやすくしておくことが重要だということです。