おととし、山口県美祢市の中国道で乗用車を運転中に衝突し、一緒に乗っていた男性を死亡させた罪に問われている大学院生の男の初公判が12日、山口地裁で開かれました。男は起訴内容を認めました。

この事故はおととし2月、美祢市の中国道下り線で3人が乗った乗用車がガードレールと中央分離帯に衝突。車の外に投げ出された男性が、後続の大型トラックにはねられ死亡したものです。

起訴状によりますと、この乗用車を運転していた福岡市東区の大学院生の男は、最高速度が80キロに制限されていた区間を、127キロで走行していたことなどから事故を起こし、男性を車の外に投げ出させて死亡させた過失運転致死の罪に問われています。

山口地裁で開かれた初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察は、死亡した男性は男の高校時代の友人で、広島県のスキー場からの帰りだったと説明。男がブレーキ操作をせずにカーブを曲がったり、片手で運転したりしていたと明かしました。

スピードを出した理由に男は、「早く帰りたかった。友人たちと楽しく運転していたので気が大きくなっていた」と説明しました。