ーー「火の玉」発言を受けて党が行動していくべきだと?

「新聞なんか見てると、冷ややかな声とかそういうことが書いてあるけどね。総裁選挙で岸田さんを選んだのは自民党であり、衆参の本会議場で岸田文雄さんの名前を書いて、総理にしたのも我々自民党であってですね、なんか風向きが悪くなると突き放したような、そういうのはやっぱり党としては私は正しいやり方だと思いませんがね」

ーー内閣支持率が急速に低下。今の危機的状況を表現するとしたら?

「こんなことは今まで何度もありました。リクルートの時だって佐川急便の時だって、あるいは、麻生内閣で政権を失った時だって、こういう危機的な状況あったんだよね。それはもう危機的状況は危機的な状況としか言いようがないですよね。これを何と表現するかって考えたこともありません」

ーーいま政治家が国民に示すべき態度とは?

「リクルート事件の時に、私は当選1回生でしたけどね。後藤田正晴さんや伊東正義さんやそういう重鎮の方々が、政治改革本部というのを作ってね、全議員参加で三日三晩大議論しましたよ。そして政治改革大綱というのをまとめて世に問うた。
やっぱり口では何とでも言えるんだけどね。それを、どういう組織にし、どういう議論をし、どういう法律を作るなら作る、法改正をするのならする。そういうのを形にして見せないと、言葉だけだと信用されないんじゃないかな」

ーー言葉だけではなく行動で示していくことが大切だと?

「そうだと思いますよ。だからまだ御用納めまで間もあるしさ。それはみんながね、選挙区へ帰って、厳しいときほど有権者に正面から接していくってのは大事なことだと。長年思ってきました」