島根県安来市の洋食店の食事が原因の集団食中毒、患者数がさらに増え、県内外の77人にのぼっています。

集団食中毒が発生したのは、安来市の飲食店「グルメ&コーヒー舶来屋」です。

8月末から9月初めにかけて店を利用した人が腹痛や下痢、血便などの症状を訴えているもので、島根県は12日、患者数が新たに41人増え、9歳から70歳以上の合わせて77人にのぼると明らかにしました。

県内の患者は松江市が19人、安来市15人、出雲市9人、益田市3人、江津市2人、雲南市1人。県外では、鳥取県が19人、岡山県2人、広島県1人、兵庫県1人、そのほか調査中5人で、このうち22人が入院したということです。(退院した人を含む)

複数の患者の便から腸管出血性大腸菌O157が検出されていて、原因となったのは8月29日から9月7日にかけて調理・提供された加熱不十分のハンバーグとみられています。

O157が検出されたうちの1人は安来市内の男子小学生だということです。

また、HUS・溶血性尿毒症症候群という合併症を発症している患者もいるということです。

保健所は店に対し8日から12日までの5日間の営業停止を命じていて、この店を利用した人で胃腸炎の症状がある場合は、速やかに医療機関に相談するとともに保健所に連絡するよう呼びかけています。