自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部は19日、安倍派と二階派の事務所の家宅捜索に乗り出しました。
かつて石破派を率いた鳥取県選出の石破茂元幹事長は、今回の裏金問題をどのように見ているのでしょうか。
国会閉会後初めて地元に戻った石破氏が17日、BSS山陰放送の取材に応じました。その中で石破氏は、「信頼回復へ火の玉となって取り組む」と述べた岸田総理に厳しい意見が相次いでいることについて、「何でもかんでも『岸田さん』はちょっと違う」と述べ、総理の強い意志を受け、党が行動していくべきとしました。一方で、政治資金規正法については、「一気呵成に変えてもいい結果にならない」とし、法律家も交え慎重に議論していくべきとの考えを示しました。
ーー政治資金パーティーを巡る問題で地元の有権者へ説明は?
「パーティーが駄目ですと言ってるわけではなく、入りと出をちゃんと明らかにしてくださいねというのが政治資金規正法ですからね。
企業が出したのにそれを派閥の収入に載っけませんでしたと、それをそれぞれの議員の政治管理団体に戻しましたがそれも明らかになってませんでしたと、それは透明性がありませんねと、そういうお話ですね。
共産党から指摘されたとか、あるいは大学の先生が刑事告発をしたとか、検察はそれによって明らかにしたとかいうことの前に、自民党の中できちんと調べて、実はこうでしたということを言わないと、議論が先へ進まない。検察から言われたから告発を受けたからということでは、自民党に対する信頼が落ちるばっかり、回復することはない。
それはやっぱり中にいる者として、何としてこれを食い止めていくかということをやっていかなきゃいかんねというお話をしておるところ」