泥船に乗りたくない?後任“レスキュートリオ”のワケ

藤森キャスター:
こうした今回の問題で閣僚人事交代がありました。安倍派の閣僚4人の交代、新たに登場した方々は「レスキュートリオ」と呼ばれています。これは、以前も不祥事で緊急登板をしたという方々です。

【2015年】 
西川公也農林水産大臣(当時)
政治資金問題で辞任
→林芳正氏

【2022年】
寺田稔総務大臣(当時)
「政治とカネ」問題で事実上の更迭
→松本剛明氏

葉梨康弘法務大臣(当時)
失言で更迭
→斎藤健氏

こうした人事に至った裏側には、断る議員が相次いで、とにかく人事が難航したということです。

星さんによると、特に官房長官を巡っては、加藤勝信元官房長官は「安倍政権・菅政権の関係者の1人なのでこの問題のリリーフ役はふさわしくない」という理由で断った。

浜田靖一前防衛大臣は「政策全般に関わる官房長官は難しい」という理由で断りました。

星氏:
今回はこういう理由で断った。泥舟に乗りたくないという事情なんでしょうけど、よくよく見ると、岸田総理は「自民党の体質を一新するんだ」と言っていますが、実際には閣僚の選定の中で、派閥の領袖の麻生副総裁とか、茂木幹事長とかに相談して、結局、派閥の意向を忖度せざるを得なかったというところが出てますよね。

小川キャスター:
火中の栗を誰も拾いあげようとしない現状をどう思いますか?

真山氏:
泥舟にしたのは誰でしょうか?って聞きたいですよね。「自民党」という「党」で選挙するときはみんな同じ「党」なのに問題が起きると関係ないと。「関係ないから巻き込まれたくない」と言うのは無責任極まりないですよね。

政治家って、一番大変なときに勇気を持って火中の栗を拾うためにいる私はいると思うんですね。良い時は誰でもできる。でも、そもそも政策が大変な安全保障も、減税も、という時にその議論をしないで、人のせいにしていくというのは、火中の栗を拾わない方はもう政治家やめていただいてもいいんじゃないかなと私は思いますけどね。