山本さんらは定期的に整備を続けています。例えば子供たちが転んでケガをしないよう切り株を削り、土をかぶせたり。
今年は、県の「森づくりボランティア推進事業」の補助金も得て、より安全に楽しんでもらえるよう整備しています。

山本謙一さん:
「子どもたちが喜ぶのを思い浮かべながら整備するんですよね。」
加賀白山ようござったメンバー:
「子どもたちが自然の中で、楽しんでもらえると思ったらまた元気が出ますね。」
現在『キッズの森』は、要望があったときに無料で開放しています。
◆子どものための整備が里山保全にも
こちらは、滑り台の着地点に落ち葉を集めてクッション作り。落ち葉集めは、子供たちのためだけに行うのではありません。
加賀白山ようござったメンバー:
「葉っぱを取ると、森の再生にいいので、次の植物が育ちやすくなります。里山というのは人間の手を入れてやらなければいけませんので、放置しておくとクマが喜ぶだけですので。」
子どもたちのために整備することが里山を守ることにもつながっています。
山本さんは20代からこの里山を拠点に原木シイタケ栽培など、林業や農業を営んできました。およそ60年前まで、炭と薪を作る山でしたが、次第に人の手が入らなくなりました。10年ほど前に、周辺の山の所有者の理解を得て、山本さんが本格的に整備し始めたところ、山にもある変化が。
山本謙一さん:
「(木を切って)明るくすることで草に光が当たって…新たな植物が芽を含んで生き返ったなと。」
今年、子供たちに見せるのを楽しみにしているのが…