『止まらない物価高』と『コロナで落ち込む経済』。その影響は私たちの生活だけでなく、“地元の特産品”や“観光産業”にも影響を与えています。7月10日に投開票が行われる参議院選挙をめぐり、地元の人たちは政治に何を求めるのでしょうか。また、各候補者たちは地元の声にどう応えていくのでしょうか。

食料品価格の高騰で“和牛を育てるえさ代も高騰”…生産農家が危機的状況に

 あっという間に梅雨が終わり気温がぐんぐん上がる中、食料品の価格もどんどん上がっています。関西のスーパーに話を聞きました。

 (エムジー鞍馬口店 田端一博店長)
 「小麦を使ったパスタなんか…、小麦はやっぱり(価格が)上がっていますね。カップラーメンも、日清さんも今回値上がりしました。醤油であったりとかポン酢も今後の値上げとしては見込まれています」
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 パスタやカップ麺、食用油などは仕入れ価格が10%ほど上がっていますが、エムジー鞍馬口店によりますと、店側の努力で売値は8%ほどの値上げでなんとか抑えているといいます。

 (買い物客)
 「最後のお会計の時の金額が上がっているなと。(Q感覚的には?)2割くらいですか」
 「この間、油が切れたので買おうと思ったら、前よりちょっとは値段が上がっていたので、揚げ物は抑えめに…」

 まさに「値上げの夏」。物価高の影響で、食卓にも変化が出ているようです。
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 そんな中、深刻な事態に直面しているものが、三大和牛の1つとして知られる「近江牛」です。きめ細かく、やわらかな肉質が特徴です。物価高などの影響で生産農家が危機的状況に置かれているというのです。
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 1500頭の近江牛を育てる生産農家「亀井牧場」(滋賀県)の亀井頌司さんは、牛のえさ代がかつてなく高騰していると話します。

 (亀井牧場 亀井頌司さん)
 「痛いですよ。ワラは絶対食べるんでね。(えさ代)全てが上がっていますので、悲惨ですよね。トウモロコシとかフスマとか大豆。あと、大豆の皮とかね。この配合飼料が1年で3割(増加)。たった1年で(1トンあたり)2万円くらい上がって、そしてまだ上がり続けているというのが問題なんですよ」
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 えさの大半が輸入のため、ウクライナ情勢や円安の影響をもろに受けていて、去年よりもひと月のえさ代が600万円も上がったといいます。

 (亀井牧場 亀井頌司さん)
 「最高品質のものを作って初めて高く売れるので。でも、毎月何千万円というえさ代を払い続けないといけない。えさ代が払えないといって倒産したら、次はえさ屋さんが潰れるんですよ。高騰している分の手助けなりをしてもらえたらなと思っていますね」

 牛舎では、松山千春さんの名曲「大空と大地の中で」流れていました。牛たちは毎日、この曲を聞きながらリラックスし、出荷されるまで育てられます。“滋賀の特産品”は今後どうなっていくのでしょうか。