イタリアのファンからも愛される人柄

試合後は、サインを求めて大行列できる。

女性ファン
「彼はファンへの対応が素晴らしいの!誰もができることでないわ」


ファンは、髙橋のプレーだけでなく、その人柄にも惚れ込んでいる。
そして、ファンの女性がこんな動画を見せてくれた。

「♪ ランタカハシ~日本から来て強烈なスパイクを打つ」

ファンの歌に合わせて一緒に踊る髙橋。
そんな気さくな日本人を、彼らは心から応援している。

別の女性ファン
「彼の性格は素晴らしいのでリーダーとしてチームに貢献してくれると思うわ」


シーズン終了後、とあるオフの日。

記者:
ファッションはイタリアに来て変わった?

髙橋:
おしゃれしないといけないと思いました(笑)。サングラスは元々イタリアで有名なレイバンのサングラス、日本でそれは持っていて、そのレイバンのサングラスをつけて、最近は歩いてます。なんかカラフルなものを着るようになったかなと思います。(着ているパーカーを指して)独特なこんなのも日本だと自分、着たことなかったんで。

イタリアに来て、初めて知ったことは多い。
本場のピザを初めて見た時は、日本との違いに驚いたという。


髙橋:
こっちってピザを切るシステムですよね。日本だと切れてるじゃないですか、だから最初シェアすると思って頼んでいたので・・・。そうしたらチームメイト一人一人頼んでいたので、これもしかして一人でか?と思って。自分は食べられるから良かったですけど。いただきます。美味しいっす。シンプルなマルゲリータも良いですよね。

イタリア語で店員に声をかけられた。

店員:
(イタリア語で)お味はどうですか?

髙橋:
(イタリア語で)美味しいです。

海外生活にすぐ慣れるのも、一つの才能なのかもしれない。

髙橋:
イタリアのカフェ、めっちゃ好きですわ~エスプレッソ!これぐらいの量がいいです。(いつもブラック?)ブラックです。イタリアに来て飲む量が増えたので、みんな、カフェに行って飲むのが多いので、余計好きになりましたね。

「海外でやってきた自信を持って」

イタリアでの貴重な経験は、20歳の若者を、ひと回り大きく成長させた。



髙橋:
海外でやってきたっていう自信は持っておきたいなと思って。やっぱりかなり日本選手からも見られ方変わると思いますし、自分自身が強くなって日本代表のチームに貢献できるように伝えていくことも大事だなって思ってます。

4月下旬に日本代表に合流した髙橋は2年後のパリ五輪出場を左右する、ネーションズリーグ(6月7日~7月24日)を戦っている。

髙橋:
パリ五輪でメダルを取るところを目標にしてやっていきたいんですけど、今年の一戦一戦での、世界ランキングとかの左右するところがすごく重要になってくるので、試合を通してでもしっかりそこでチームを作っていきながら、しっかりそれをまた勝利につなげていきたいなと思ってます。

初心を忘れない、向上心豊かな好青年。知れば知るほど、彼の未来が見たくなる。


(2022年5月22日 裸のアスリートより)