トンビに襲われないには…「お面をかぶる」?
猛禽類の生態に詳しい専門家、日本オオタカネットワークの副代表で、北陸鳥類調査研究所の今森達也代表取締役によりますと、トンビは普段、動物や魚の死骸を主食としていて、“自然界の掃除屋“とも呼ばれています。また、トンビは目が良く、人間に例えると8.0以上とも言われています。上空で輪を描くようにして舞いながら獲物を探し、100m離れた場所からでも1cm程度の物体を見つけることができます。
トンビから身を守る方法はないのか、今森さんに聞いてみると・・・
今森さん
「基本的にトビは見られていると攻撃できない。“来る”と思った時にパッとトビの方を見てやると、攻撃をやめて帰っていきます。なので、頭の上に顔があるようなお面でも被っておくとどうでしょうか?襲われないんじゃないかと思いますよ。実験してみるといいんじゃないですか?」
トンビに襲われない方法を試してみた

専門家の助言をもとに、スタッフがメロンパンをもって実験してみましたが、開始3分でトンビに襲われることに。この結果を今森さんに報告すると、実験時のやり方に問題があったのではないかとのこと。「“目をつぶっているお面ではなく、しっかりと目を開いたお面”。“後頭部ではなくトンビが真上から見える頭頂部”で実験すべきだった」とのことでした。

今森さん
「トビが飛んでいる環境で食事をする場合は、1人ではなく2人以上で、できるだけ死角なくトビを監視するのが望ましい」