相続税などの算定基準になる今年の「路線価」が発表されました。福岡県の平均路線価が3.6%上昇し、天神や博多へのアクセスが良く、割安感のある地域の土地需要が高まっています。
国税庁が1日発表した「路線価」は今年1月1日時点のもので、相続税や贈与税を計算する際に土地価格の算定基準となります。
天神2丁目の「渡辺通り」は1平方メートルあたり880万円。42年連続のトップとなりましたが、オフィスなどの賃貸市況に陰りがみられることもあり、価格は2年前から横ばいとなっています。
RKB原口佳歩記者「路線価の上昇率が高かったのが、ここ福岡市早良区西新4丁目の明治通りです」
価格の上昇率で見ると、
▽福岡市早良区西新4丁目の明治通りが去年より14.8%上昇。
▽福岡市東区の千早駅に面した千早並木通りが、去年より12%上昇しました。
天神や博多へのアクセスが良く、商業施設やマンションの需要が高いエリアが伸びています。
不動産鑑定士・井上真輔さん「天神、博多駅都心部は非常に高くなったということで、価格水準の割安感が出てきた土地に需要が向かっています。特に鉄道路線沿いを軸として周辺部に向かっているということですね」
割安感でみると、北九州市の小倉駅前にも動きが出ています。去年、4年連続の上昇から横ばいとなった小倉北区京町3丁目の「平和通り」が1平方メートルあたり69万円となり、今年は6.2%の上昇に転じています。
天神や博多に比べ地価水準は10分の1以下。北九州市の再開発促進策によって、オフィスなどの開発機運も上向いていることが要因とみられます。
福岡県全体の平均路線価は前の年と比べ3.6%上昇し、北海道に次ぐ全国2位の上昇率となりました。
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