迫る発行予定日 「街頭アンケート」で取材を進めることに

 しかし、難しいテーマなだけに取材には大きな壁が立ちはだかりました。

 (スタッフ)「8月31日に発行したいというところで動いてきましたが、予定に間に合わない可能性があるなという中で、どうしましょうか」

 目標の取材人数5人に対し、8月上旬時点で取材を受けてくれたのはわずか2人。そのため、誌面の内容や発行日の大きな見直しが迫られたのです。
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 そもそものテーマの変更も懸念される中、悩んだ末に出された策が「街頭アンケート」です。釜ヶ崎にいる20人に声をかけ、生活保護に対するイメージを聞き取って回答者の写真とともに掲載する形としました。
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 (未受給者)「(制度を)みんな使ってもらって構わないし、それに対して卑下する必要はないけど、(受給者には)税金を払っている人には少しだけ感謝してほしい」
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 (受給者)「いま生活保護をもらって生活している。充実しているというか、幸せだと今は思いますね。感謝してます」
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 (神谷純平さん)「生半可な覚悟でこの難しいテーマに入ろうかと言ったわけでもないので、やりだして難しいから『じゃあテーマを変えましょう』というのは避けたいですね」