話してくれるか…生活保護の受給者へインタビュー
7月上旬、生活保護受給者への初取材の日を迎えました。
(神谷純平さん)「(Q緊張感は?)ありますね。今までと全然違いますね。テーマがテーマなので、いろんな意味で緊張はしていますけど」
お昼時ということで、この日の取材はお弁当を食べながら。緊張が少しでも和らぐよう雰囲気づくりも心がけます。
(神谷さん)「ここに住まれて長いんですか?」
(本多さん)「3年くらいかな」
今年の春まで介護の仕事をしていたという本多さん(60代)。体力的にしんどくなったことから退職し、現在、生活保護を受けているといいます。
本題となる「生活保護」について詳しく聞こうとしますが…
(スタッフ)「生活保護の使い道は決められているんですか?」
(本多さん)「うん。家賃と医療費」
(神谷さん)「(生活保護受給について)自分の中で引っかかるみたいなのはあったんですか?」
(本多さん)「でしょうね」
(スタッフ)「不満なく生活保護を受け入れてストレスフリーで生きている印象を受けるんですけど…」
(本多さん)「いろいろあるけどね」
柔らかい口調ながらも、あまり多くを語ろうとはしませんでした。
(スタッフ)「たぶん過去のことは言いたくないと思うから、これ以上は聞かないという感じで」
(神谷さん)「言いたくないことはあるけど、そこは言わんと何とか答えようとしてくれているから、考えてくれているんかなって」
一方、過去について赤裸々に話してくれたのは、飲食店で働く20代のタクヤさん(仮名)。過去に罪を犯して逮捕され、出所後、生活費や住む家がなかったことから、悩んだ末に生活保護の受給を決断したといいます。
(タクヤさん)「周りからどう見られるかが一番大きかったのと、働けるのに受給してもいいものかと悩んだ」
(スタッフ)「生活保護を受けて変わったことは?」
(タクヤさん)「自立するために必要なら受けるべきなんだなと。それでちゃんと自立したら、言い方が難しいが、問題ないというふうに考え方が変わったかなと」