フリーペーパー『西成取扱説明書』。大阪市西成区にあるパチンコ店が作っていて、これまでに「飲食店編」「古着屋編」「銭湯編」の3冊が発行され、地元の人が表紙を飾っています。そんな中、今年11月に第4弾が発行されました。テーマは「生活保護」。その製作過程と“作り手の思い”を取材しました。

“街のリアル”を知ってほしい…注目集める「西成取扱説明書」

 大阪市西成区。その中でも「労働者の街」と称されてきた釜ヶ崎のパチンコ店でいま、にわかに注目を集めているフリーペーパーがあります。
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 その名も『西成取扱説明書』。去年4月の「飲食店編」を皮切りに、「古着屋編」「銭湯編」と、これまでに3冊発行。パチンコ店内でのべ5000部以上が配布されたといいます。
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 この雑誌を立ち上げたのが、パチンコ店で働く神谷純平さんです。

 (株式会社日大 神谷純平さん)「集客の新しい形といいますか、我々がコンセプトに掲げている“街づくり”という一つのテーマがありますので、それに沿った形で何かできることはないかとスタートさせたというのがきっかけですね」

 「店の集客」と「街づくり」をかけ合わせて思いついたという「取扱説明書」。その特徴は、地元との関係値があったからこそ取材できた西成の今の姿です。

 (神谷純平さん)「近くで生活している方、そういった方々を知っていただきたいというか。ありのままをそのまま出していきたい。良くも悪くもですね」