「今日があの子との最後の面会になるかもしれない」。2025年9月、奥本浩幸さん(66)と妻の和代さん(64)は、福岡拘置所で死刑囚として勾留されている長男(37)との面会に訪れた。夫妻は毎日、死刑執行のニュースに怯えながら生きてきた。

弟・奥本隆嗣さん

「兄が殺人鬼と呼ばれようとも、僕にとってはたった一人の兄なんです」。奥本さん夫妻の次男、隆嗣さんも20歳の時に死刑囚の家族となった。兄が死刑囚であることを理由に2度も結婚が破談になり、恨んだこともあったが「事件から逃げずに向き合うことが僕の償いです」と実名、顔出しでの取材に応じた。

ごく普通の家族が「死刑囚の家族」となる過酷な現実。事件から15年、家族は今、何を思うのか。
(TBSテレビ 西村匡史)