②誇大な自尊心をもつ
・幼少期:100円を持ってコンビニに行ったが何も買わずに帰ってきて、父親から「お前は将来大物になる」と言われた
・父親から何度か「お前は社長になるか乞食になるかどっちかだ」などと言われた
・中学時代:習っていない方程式で数学の問題を解く
・高校時代:皆勤で卒業するという目標を立て、体調不良でも兄にバイクで送ってもらうなどして休まずに高校に通った
・母親は被告人について「自分を凡人だと思っていない」と話した
和田医師「父親から『将来は社長か乞食にのどちらかになる』などと何度か言われて、『自分は特別』だと認識するようになった」「中途退学が多い定時制高校を皆勤で卒業したという成功体験が、自己安定感を獲得するための『自尊心』を確固たるものにした」
③不本意な気持ちから攻撃的な態度に転換
・幼少期以降:虐待に耐えていたが、酒ばかり飲んでいる父親への侮蔑や殺意が芽生えた
・コンビニバイト時代:同僚がサボって楽をしていても、自分はまじめに働いていたので、シカトを計画して何人もやめさせた
・和田医師との面談中、当時の理不尽を思い出し激高することもあった
・兄は被告人について「自分で自分を追い詰めて、怒りのスイッチが入ると、周りに怒り散らす」と話す
和田医師「同僚への不満を押し殺していたが修正しないまま大きく膨らんでいき、シカトされ攻撃的な行動へ転換するなど、被告人の中にある不本意の感情が大きくなり、『やりかえそう』という感情になった」