傷ついた実で「パウンドケーキ」
一方、このプロジェクトでは傷がつくなどしたオリーブの『実』の有効活用にも取り組んでいます。傷があるものは塩漬けなど食用の商品には使用できず、やはり廃棄の対象となるそうです。
プロジェクトには別府溝部学園短期大学の食物栄養学科も参加していて、この日は学生たちがオリーブを使ったお菓子を試作しました。
食物栄養学科・小嶋彩さん:
「オリーブの知らなかった魅力とか味に気づけて楽しい」
食物栄養学科・後藤基成さん:
「あまり食べる機会は少ないが、オリーブの魅力について知るきっかけになれば」

短大では10月21日と22日に別府市で開催される県農林水産祭で「オリーブのパウンドケーキ」を試験販売し、商品化に向けたニーズを調査。将来的には搾りかすの堆肥化によって育ったオリーブで、加工品までをつくる「循環型農業」を目指します。
食物栄養学科・牧昌生教授:
「いくら素晴らしいものを作っても食べてもらえないと意味がない。事業が達成されれば農家の収入も増え、国東市の土産も豊富になり、新たな循環型のオリーブ栽培になる」
本来ならば廃棄されるオリーブを宝の山に。地域の課題解決につながるプロジェクトが動き始めています。