時代ともに変わりつつある、トイレ事情…。男女共用のトイレでは座って用を足すよう呼びかける“張り紙”もよく見受けられます。生活用品メーカー・ライオンの調査では6割の男性が、洋式トイレで座っておしっこをすると回答。その大きな理由が「立ってすると汚れるから」。では、座れば問題ないのでしょうかー。(2023年9月の記事を再構成しています)

私たちが毎日、利用するトイレ。男性のみなさんは洋式トイレでおしっこをするとき、立ってしますか、座ってしますか?街で聞きました。
40代男性(座る派):
「座ります。汚れないようにです」
20代男性(立つ派)
「立ってします。僕トイレ掃除してるので、プラマイゼロかなと」
20代男性(座る派)
「小さいころずっと立ってやってて。よくお母さんに怒られてたんで。高校ぐらいからやめてみようかなと思って挑戦してます。やっぱり女の人がいるところであんまり立ってやりたくない」

夫婦に尋ねると…
60代夫婦
夫:「私は立っちゃうんですよ。妻は座れって言われますよ」
記者:「奥さんに注意されませんか?」
夫:「でも一応、習慣化しちゃってるから」
妻:「だから雑巾で右も左も、ちょくちょく拭くやん。だってにおっていそうだもん。絶対飛ばしてるって分かってるから、物理的に」
70代夫婦
夫:「座ってやりますよね」
妻:「はねるから。怒られるから、私に」

生活用品メーカーのライオンが2021年に実施した「小用スタイル」に関する実態調査では、1500人の男性を対象に調査し、その6割が「座る」と回答。さらに具体的にみると「立って使っていたが座るようになった」という人は、全体の半数近くにのぼっています。また、別の調査では2010年に3割ほどしかいなかった「座る派」が、2020年には半数超。その後も、座る派が増え続けていることが分かります。


なぜ、洋式トイレに座る男性が増えたのでしょうか。ライオンの担当者は特に若い世代の意識の変化を指摘します。

ライオン・リビングケアマイスター吉井和美さん:
「妻に言われて、家族に言われて、強制的に座っている人が多いのかなって思いきや、意外と上位に上がっているのは自分から『汚れるから座る』みたいな人が多いというのが、出てきているというところで、男性側の意識も変わってきてると実感できた」