中古車販売大手ビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、実態を解明するため金融庁はけさから東京・多摩市のビッグモーターに立ち入り検査を始めました。中継です。

車をドライバーやゴルフボールなどでわざと傷をつけ、保険金を不正に請求していたビッグモーター。不正はなぜ起きたのか、金融庁が実態解明に乗り出しました。

記者
「ビッグモーターの多摩店です。金融庁の検査官ら4人が入っていきます」

きょうの立ち入り検査の直前、ビッグモーターは突如本社機能をこちらの多摩店と東神奈川店に移すと発表しました。週末には慌ただしく荷物が運び込まれる様子も見られました。

こうしたビッグモーターを取り巻く経営環境は悪化しています。

不正請求が発覚して以降、中古車の買い取りや販売が大幅に落ち込み、ビッグモーターは自力再建が厳しい状況となっていて、支援先となるスポンサー企業の選定を急ぐ方針で、外部の支援を受けながら経営の立て直しを進める考えを示してます。

こうした事態を招いた保険金の不正請求問題について金融庁は、根本原因を解明する方針で親密な関係があった損保ジャパンとの関係についても調べる方針です。

問題がみつかれば、ビッグモーターの保険代理店の資格取り消しなど、厳しい処分となる可能性があります。