『赤赤赤』の信号機まで?!道路事情ならではの違いも

ーー「特殊な道路事情」とは、どういうことですか?

「道路事情によって、普通の信号機を置けないことがあるんです。それによって、ユニークな信号機がいろいろと誕生しているんです。

例えば、歩行者用信号機と車両用信号機が一体になった信号機があります。なぜかというと、交差点が狭く、歩行者用信号機と車両用信号機を、それぞれ別々の電柱に立てるスペースがないためです。すごく斬新な信号機なんですよ。

あとは、信号機といえば、『青黄赤』に順で並んでいると思いますよね?でも『黄青黄』『赤赤赤』といった通常の『青黄赤』からかけ離れた配列の信号機があるんです。

ーーえええ、そんな信号機があるんですか?

「『黄青黄』の並びの信号機は『予告信号』という、前方に信号機があることを知らせる信号機です。交差点の手前にカーブや大きな建物があり、前方の信号機が見づらい場合に、ドライバーに信号機の存在を知らせる役割があります。なぜ並びが『黄青黄』かというと、予告信号の配色には特に基準がなく、各都道府県の警察が交差点ごとの交通事情に合わせて設置しているからです。

さらに『赤赤赤』の配色の信号機があります。

ーー『赤赤赤』?!それじゃ、進めないじゃないですか!!

「おもしろいですよね。東京都品川区のコンテナターミナルに設置されているのですが、基本は左の赤と真ん中の赤が交互に点滅し、押しボタンを押すと右の赤が点灯します。コンテナターミナルから大型のコンテナがよく出入りしており、青で進行させると危険であるため、一時停止してからの進行を促すため、左赤と真ん中の赤が交互に点滅しているそうです。

『宝探しのような面白さがある』と言いましたが、まさしくこのような信号機を見つけると、お宝を見つけたかのような嬉しさがあります」

なんて奥深い…。街中でよく見かける信号機には、様々な個性があるようです。交通安全を意識しながらも、ユニークな信号機を探索してみるのもいいかもしれません。皆さんにも、信号機が笑いかけてくれる、かもしれませんよ。