■検査業務を取り仕切っていたX氏は何を語るのか・・・?


検査業務を取り仕切っていたというX氏と電話が繋がった。「検査はちゃんと行っていたのか」「クリニックが閉院していたことを知っていたのか」質問をぶつけた。

ーーちゃんと検査をやっていたか?

検査業務を取り仕切っていたX氏
「きちんとやっていました」


しかし、あのLINEのやり取りについて聞くと・・・

ーー『また揉み消しますか』などとやりとりがある。検体を捨てているのではないか?

検査業務を取り仕切っていたX氏
「検査がもうできない状況になった後だと思いますよ、それ。まともな検査ができなくなった後に見つかったもの(検体)ってあるんですよ」

ーー検査の信頼を損ねているのではないか

検査業務を取り仕切っていたX氏
「それはそうかも知れませんが途中までまともにやっていましたし。完全な検査を最後までやるというのは正直難しかった。こちらに落ち度があった」


「最初はまともな検査をしていたが、途中から検査が不完全になった」と話したX氏。

一方、クリニックについては、「保健所に閉院届が出ていたことは知っていたが、会社の別の幹部が改めて開業届を出したと思い込んでいた」と主張した。

神奈川県は、検査所の開設の経緯や、検査が正当に行われていたか調査を進めている。

■投資話でトラブルも X氏「補助金が下りずに返済できていない」


国山ハセンキャスター:
今回取材した無料のPCR検査場をめぐっては、“投資話”によるトラブルも起きていました。実際に300万円を投資したという男性は私達の取材に対し、『配当が振り込まれず、X氏と音信不通になった。クリニックに行ったら誰もいなくて完全におかしいと思った』と語りました。
一方でX氏は、『全部で2800万円が集まったが、自治体からPCR検査の補助金が下りていないため、未だ出資者に返済できていない』と話しています。


小川彩佳キャスター:
そして、この検査場の実態については神奈川県が現在調査中とのことですけれども、他にも同様のケースがあったのかあるのか、そのあたりも非常に気がかりなところですね。