マイクロチップ義務化に対する街の声


実際にペットを飼っている街の人の声を取材しました。
(賛成意見)
「いいんじゃないかと思う。意図せず離れ離れになっちゃったりすることもあるので、そのようなときに元の飼い主のところに戻るといいかなと」
(反対意見)
「反対ですね。体に異物が入るのはちょっとおかしいなと思います」

では、既にマイクロチップを装着済の飼い主はどう考えているのでしょうか。
(賛成意見(装着済み))
「そういえば、メリットを良く知らない。積極的な賛成ではないですけど、メリットがあってやっている話だと思うので」
(賛成意見(装着済み))
「今だと結構当たり前じゃないかな。ペットにどれだけ影響があるのかなと考えたことはありますね」

30人に聞いたところ、賛成が28人、反対が2人という結果でした。賛成だという人の中でも意見の濃淡があり、様々な声があることが分かります。

マイクロチップ装着義務化となったきっかけ


1995年の阪神・淡路大震災では、被災した飼い主のペットの犬や猫が多く迷子になりました。この事態を受けて、「マイクロチップ義務化」へ向けての機運が高まったのです。


石川度物病院の石川雄一院長は、
(石川院長)
「災害の多い国でもあるので、(ペットと)離れ離れになった時にペットが自分のもとに帰って来るのにマイクロチップは有意義かなと思っています」

また、盗難などによって離れ離れになった犬や猫を飼い主のもとへ返しやすくなることや、捨て犬、捨て猫を防ぐことも期待されています。

装着の値段は、自由診療のため病院によって差がありますが、2,000円~1万円ほどが相場です。


義務化スタートの2022年6月1日に訪ねたペットショップ『ペッツファースト 名古屋栄店』では、全国に先駆けて2006年4月から販売するペットすべてに対しマイクロチップ装着を行っていました。


マイクロチップを装着することで、一度飼った犬や猫を責任もって最後まで面倒を見ることを促し、確実に殺処分を減らすことを目的としているためです。