日本を訪れる外国人の数は、7月にコロナ禍前のおよそ8割まで回復しました。
こうした中、信州、そして松本の魅力を最大限に引き出し、誘客につなげようと取り組む経営者がいます。
その新たな戦略とは?
市街地を眼下に望む松本市中山地区。
間もなく刈り取りの時期を迎える稲穂が一面に広がります。
道端には道祖神が立ち、昔ながらの里山の風景が残ります。
この里山に観光資源としての価値を見出し、新たな発想で挑む経営者がいます。
扉(とびら)ホールディングスの齊藤忠政(さいとう・ただまさ)社長。
田んぼの真ん中に作ったのは、特設のステージです。

齊藤さん:
「海外の人はここで泊まりたいという人もいるので、一晩ここで過ごした人もいます。あの空を見ながら寝るとか」
「結構、朝とか日が暮れた後とか結構、波になってくる風が気持ちいいんですね」
もともとの家業は山あいの一軒宿「扉温泉明神館(とびらおんせん・みょうじんかん)」。

4代目として掲げたのが、「世界に通用する日本の宿」。
客室の改装などを進め、「和のリゾート」を最大限に演出し、高級温泉宿として高い評価を受けます。
歴史的な建造物を再生した高級レストランなども手がける齊藤さん。
「これ入口分からないですね。そうなんですよ、ここ」