食文化では関ケ原町が境目?

関市から西に約50キロ。岐阜県の県境に位置する関ケ原町。天下分け目の“関ケ原の戦い”でも知られていますが、関ケ原町も関東と関西の境界線は「わが町」だと主張しています。

町内のうどん店を訪れると…
この店では、関東風のカツオだしと、関西風の昆布だしの2種類のうどんを提供。

さらに、こちらの老舗和菓子店では、お餅は関東風の「角餅」と関西風の「丸餅」の両方を販売しています。

(松野屋・高木英樹さん)
「ここら辺は東西の分かれ目ということで、丸餅と角餅の両方を使う家があるので」

食文化でいえば、関東と関西の中間地点ともいえそうな関ケ原町。
さらに“ここが境界線だ”といえる理由を町の担当者に聞くと…

(関ケ原町地域振興課・川島行彦さん)
「歴史的な背景があります。古来に“不破関(ふわのせき)”という施設が造られていることも大きな理由」

現在の関ケ原町にある“不破関”は、天武天皇が7世紀後半に設置した3つの関所のうちの一つ。この頃からこれらの関所より東側にある地域という意味で“関東”という言葉が使われるようになったともいわれています。