「ドローン攻撃をなるべくロシア領土から行うことが重要」
ロシアに見切りをつけて逃げる人もいれば、ロシア領内に入り中から変えようという人もいる。自由ロシア軍団だ。彼らはウクライナの指揮下で動くロシア人の兵士。その幹部に番組は直接話を聞いた。

自由ロシア軍政治部部門幹部 ポノマリョフ氏
「自由ロシア軍団の部隊は国境周辺にいます。ロシアとの国境です。ここはいわゆる自由ロシア軍の責任地域です。次の攻撃はこの国境のどこかで行われます」

「次の攻撃」として彼が指さしたのはロシアのベルゴロド方面。彼らは実際の兵士の戦いだけでなく、最近繰り返されているモスクワシティへのドローン攻撃にも関与していたことを認めた。
自由ロシア軍政治部部門幹部 ポノマリョフ氏
「ウクライナの軍指導部は私たちの意見を聞いてくれて嬉しく思います。彼らは最初、軍事施設のみを攻撃の対象としていました。しかし、軍事施設に当たるドローンの効果はかなり少ないです。弾頭が小さいので、何かを損傷することはできますが、深刻な影響はありえません。しかし、ドローンがロシアの要人の別荘、または中央省庁が入っているモスクワシティにあたる時は、軍事基地への攻撃より、もっとずっと深刻な心理的効果があります」

ロシアへのドローン攻撃についての目的は実際の被害の大きさではなく、ロシア国民に心理的な動揺を与えることだったとするポノマリョフ氏。さらに彼が明かした5月のクレムリンへのドローン攻撃についての話は、国民だけでなくプーチン大統領にも動揺を与えるような内容だった。


自由ロシア軍政治部部門幹部 ポノマリョフ氏
「あの攻撃は私と協力しているパルチザン・グループの一つが行いました。ドローンがどれほど正確に的に当たるか証明されました。クレムリンのドームに当たった時、誤差は1メートル未満でした。一つ言えることは、こういったドローン攻撃をなるべくロシア領土から行うことが重要だと思います。なぜかというと、短距離のものではありますが、その方がずっと正確なのです」