「私たちは休暇を取ってロシア領土で作戦を行う」

ドローンだけでなく、ロシアへのこうした攻撃についてウクライナ側は正式に認めることはほとんどない。この“ロシア人部隊”の行動に一体ウクライナ側はどのように咬んでいるのだろうか。

自由ロシア軍政治部部門幹部 ポノマリョフ氏
「ウクライナ国防省情報総局はすべての外国人部隊の活動に責任を負っています」
「私たちの軍団もほかの民族部隊もどんな計画でもたてることができますが、必ずウクライナの同意をもらいます。なぜなら我々は完全に独自にやることはできず、ウクライナの軍の幹部の同意を得ているからです。作戦を決定し、ウクライナ軍幹部から了解を得ると、私たちの戦闘員は休暇を申請します。ウクライナはロシア領で戦闘行為をすることができないからです。かつてプーチン大統領は2014年と同じように『私たちはウクライナ領では活動しません。休暇をとって、自らのイニシアチブでドンバスに行き戦っているのです』と言いました。今回、私たちも鏡のように同じ行動をとりました。私たちの戦闘員は休暇をとって、休暇中にロシア領土で作戦をおこなうというわけです」

自由ロシア軍団の人数は現在4個大隊、少なくとも2000人だとみられているが最近この軍団に入りたいと1000人規模で応募してくる人が増えているという。つまり“流入”するロシアだ。

自由ロシア軍政治部部門幹部 ポノマリョフ氏
「なぜかというと、今起きているものが現実だと人々が理解したからです。今まで秘密の組織だとされていましたが、人々は実際の活動の結果を見ることができました」
「今さらに数百人の戦闘員が新しく入りました。彼らは突撃作戦を行うため訓練されています」

ロシア内の締め付けを厳しくして若者の流出に拍車をかけているプーチン氏。この現実をどう見るだろうか。

(BS-TBS 『報道1930』 8月1日放送より)