■「一方的に攻撃されっぱなし」


ジュチコフスキー氏は、自身のSNSでも軍のミスを指摘している。

ロシア側は、南東部のザポリージャについて、「大半を制圧した」と3月下旬に発表していたが、実態は全く異なっていたという。

元ロシア民兵 ジュチコフスキー氏のSNSの投稿
「兵士らは ほぼ1か月間、嵐のような砲火にさらされ、頭を上げることすらできないでいる」

「どんな手段でも移動は夜間に限られる。日中は生き残れる可能性はほとんどない。砲撃に対抗できず、敵の迫撃砲や多連装ロケット砲に完全にやりたい放題にされている」

ウクライナ軍の映像には、ザポリージャやドネツクで ロシア軍の戦車が次々に砲撃される様子が・・・。こうした砲撃に対抗できない状況が続いていたという。



さらにロシア軍の武器の状況について、こう明かした。

元ロシア民兵 ジュチコフスキー氏
「新しい武器は少ないですが、古い武器は山ほどあります。(ザポリージャにいる)多くの部隊は司令部から放置され、強力な大砲や戦車が追加で配備されませんでした」

ロシアは、死者の数を3月下旬に1351人と発表して以降、明らかにしていないがイギリス国防省は、この3か月で1万5000人程度にのぼると推計している。

元ロシア民兵 ジュチコフスキー氏
「(ロシア軍は)全く準備ができていませんでした。ロシアは抵抗できる強力な武器も態勢もないため、一方的に攻撃されっぱなしで、残念ながら多くの死者や負傷者が出ました」

(報道特集 6月4日放送)
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