
西さんの職場は、富山県南砺市にあるカワベです。金型など金属製品の加工を手がけていて、従業員は7人。創業54年目にして、初めて育児休業を取得したのが西さんでした。育休取得は社長の奥さんがきっかけでしたが、当の本人は…。

カワベ 川邊博己社長:「(記者:西さんから育児休業取得したいって言われた時はどんな思いでした?)お、おぉってなって。正直人数少ないんで仕事大丈夫かなって思ったんですけど、社員あっての会社なもんで、やっぱりそういう会社の利益だけ追及していってその陰で社員の誰かが困ってる。奥さんとかが困ってるのはちょっと。世の中の流れとしては間違ってるかなと思って」

金属を加工する機械の操作や金型の形状のデータ作成などを担当している西さん。自分が休んでいる間の同僚の負担を考えると、育休を取ることへのうしろめたさもあったと言います。

西司さん:「(育休を)取得するのは非常識かなとも思ったんですけど、家族のつながりの方がやはり大事だと思うので、そちらの方を優先して、無理を言って取らせてもらいました」
