男性の育休取得を当たり前にしようと、働きやすい職場づくりに取り組んでいるのが北陸電力です。

従業員5620人のうち男性は8割超えの4713人で、昨年度の取得率は驚異の97%。子どもが産まれた男性のほとんどが、数日から1年単位で育児目的の休暇を取得しています。

北陸電力人事労務部 吉川泰亮副部長:「2023年度の目標は男性育児休業100%という目標を掲げております。気持ち良く育児休暇が取れる環境づくりをいわゆる働き方改革につなげていけばいいと考えております」

北陸電力では、育休中の最初の5日間を有給化する独自の制度を設け、給与の減額をカバーしたり、業務内容を共有して属人化を防いだりと仕事と家庭を両立できる職場づくりに努めています。

2022年、2か月間の育休を取得した従業員は。

北陸電力 小木裕貴さん:「(記者:取得のハードルは)私の部署自身がそういった男性育児休業取得促進、社内的に促進している部署なので、けっこう雰囲気的にも取りやすいところはあったので特にハードルは感じませんでした。やっぱりワークライフバランス保って働き続けられる職場ってところが実感できたのと、育児に男性でも専念できるところが身をもって体感できたと思ってます」

男性の育児休業取得率を県内企業の規模別にみると、従業員300人以上の会社は16・5%だったのに対し、300人未満の会社は14・0%と、2・5ポイント低くなっています。

企業の規模や職場環境、周囲の理解が取得率に影響する男性の育児休業。

従業員7人のカワベでは、少人数だからこそ今後も育休の取得を推進したいとしています。

カワベ 川邊博己社長:「会社としても人数少ないってのもあるんですけど、やっぱり若い人にどんどん来てほしいなっていうのはあるもんで。福利厚生をちゃんとしてますよっていうのをアピールしていきたいなと思います」