改正育児・介護休業法が2022年10月に施行され、「産後パパ育休」が設けられました。従来の育休とは別に、子どもの誕生から8週間以内に取得できる休業制度で、合わせて4週まで2回にわけて取得できるほか、労使が合意すれば休業中でも限定的に働けるようになりました。産後パパ育休を含めた男性の育児休業、富山県内の現状と課題を取材しました

生後8か月の長女、凜架ちゃんを抱っこしているのはお父さんの西司(にしつかさ)さんです。富山県高岡市内で、妻のみきさんと3人で暮らしています。

2022年12月、凜架ちゃんの誕生を機に産後パパ育休を2週間取得しました。きっかけは会社側からの制度の紹介だったと言います。

西司さん:「たまたま社長の奥さんが声かけてくれて、たまたま(産後パパ育休)制度があったのが分かったんで偶然と言えば偶然なんですけど。(記者:会社側から取らないのって言われなかったら)産後パパ育休という制度の存在がわからない以上、例えば有給使って何日か休むことになったのかなと」

西さんは育休中、凜架ちゃんのおむつを替えたり、ミルクをつくって飲ませたり、お風呂に入れたりと初めての子育てに奮闘。家事も積極的に引き受け、みきさんが育児に集中できる環境を整えたと言います。

西さんの妻・みきさん:「私は(育休を)取れるなら取ってほしいっていう感じだったので。産後で体力がない中でお昼だったり買い出しだったりは、だんなの方がしてくれたんで、そこは良かったんじゃないかと思っています」