日本語が話せない国内在住の外国人や訪日観光客の119番通報などに対応するための「多言語通訳サービス」を使った訓練が19日、輪島市の消防署で行われました。
訓練には奥能登広域圏消防本部・輪島消防署の職員およそ20人が参加しました。
「多言語通訳サービス」は民間企業が運営するサービスを活用し「通報者」と「消防」、「通訳」の3者で同時に会話を行います。
言語は英語をはじめ、中国語や韓国語など20の言語で、24時間365日対応が可能となっています。

訓練では中国語を話す傷病者がいるという想定で、かけつけた消防隊員がスマートフォンで、離れた通訳を介して傷病者の名前、年齢、症状などを確認していきます。
消防「酸素マスクを付けて、酸素を投与しますね」通訳「(中国語で通訳)」
通報者「(中国語で返答)」
通訳「問題ありません」

◆参加した消防士
「これまでは言葉が通じないので、直接的な安心感を与えられていなかった。このシステムにより外国人が母国語を聞くだけでも安心するのかなと思う」
奥能登広域圏消防本部では2021年度からこれまで19人の外国人を搬送していて、増加する訪日外国人の安全・安心を守るため訓練を積み重ねたいとしています。