世界三大恐竜博物館のひとつ、福井県の県立恐竜博物館が今月14日にリニューアルオープンします。来年春の北陸新幹線敦賀開業に向けたフルモデルチェンジ。11日に内覧会が開かれ、その全容が明らかになりました。

MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー
「オープン以来初めての大規模改装。どんな恐竜に出会えるのか、行ってきます!」
総事業費約94億円のリニューアルを経て、まず私たちを迎えてくれたのがパワーアップした恐竜の全身骨格たちです。おなじみのティラノロボット周辺にはこれまでより6体増え50体となった標本がずらりと並びます。

福井県立恐竜博物館・研究員
「実物のミイラ化石、ブラキロフォサウルスのほうへご案内します」


こちらは、7700万年前に北米に生息していたブラキロフォサウルス。ウロコなど皮膚の痕跡がはっきりと残っていて、「ミイラ化石」と呼ばれ日本初公開の展示となります。
こちらは新館ホール。

福井で発見された5種類の恐竜とトリがあしらわれ1階から3階まで届く「恐竜の塔」は圧巻です。
そして特別展示室。高さおよそ9メートルある3面の巨大スクリーンに映し出されたのはおよそ1億2千万年前、前期白亜紀の様子。

MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー
「迫力がすごいです。あ、戦い始めましたよ!」

実物大の迫力ある恐竜や当時の植物が映し出され、まるで恐竜の世界に迷い込んだようです。
化石研究体験では、ティラノサウルスの頭骨を組み立てたり、実際の研究で使う道具で恐竜の歯の化石を取り出したりと、子どもだけでなく大人も楽しめる内容となっています。


福井県立博物館・研究員
「よく見るとフチの方に獣脚類特有のギザギザがある。それも実は細かく再現されている」
福井県立博物館・谷川由美子館長
「本当の研究の成果が見える、リアルが体験頂ける博物館になった。恐竜を知って福井に来たいなと思ってもらえるような発信をこれからも続けていきたいです」
福井県立恐竜博物館は今月14日にリニューアルオープンします。