■米バイデン政権 最大射程300キロのロケットシステム供与報道も

南波キャスター:
軍事侵攻については、こんな気になる情報もあります。ウクライナ側が最も望む武器として「多連装ロケットシステム(MLRS)」というものがあります。最大射程が300キロ。これは、日本でいうと東京から仙台まで届くというかなりの距離のロケットシステムです。そして、強力なこのロケット弾を連射ができるという武器です。

アメリカの複数メディアが、「バイデン政権が多連装ロケットシステム(MLRS)をウクライナに供与することを近く発表する見通し」だと報じました。
しかし、バイデン大統領は5月30日、「ロシアを攻撃するようなロケットシステムは我々は送らない」ということも話しています。

ホランキャスター:
これはどちらがより確度の高い情報なんでしょうか?

畔蒜氏:
おそらく、もうちょっと射程の短いものを送るのではないかと思います。やはりアメリカとしてもウクライナを負けさせないということと、ロシアと過度なエスカレーションはコントロールしたいという、この2つの問題を同時的にマネージしていくということが、今のバイデン政権の大きな課題なのだと思います。